開業の成功 = 税金問題の発生
開業も事業ですので、開業医の所得は人によって異なります。私どもで顧問契約をして頂いている医科ドクターの平均所得は、約3500万円です。
税金は、課税所得が1800万円を超えると超えた部分に対し、所得税が40%、住民税が10%で合計50%、さらに4000万円を超えると、所得税が45%、住民税が10%で合計55%の税率で課税されます。
従いまして、開業に普通に成功すると高い税金を支払わなければならなくなります。
そこで従来は多くの先生方が開業後3年程度で医療法人化を進めてきました。 しかしクリニックの医療法人化にあたってはいくつかの問題点があります。
このように個人開業後の医療法人化は時間と手間がかかります。
特に医科の先生は普通に成功すれば開業後に法人化するケースが多いので、開業時から法人化した方がいろいろな点で有利です。
また歯科の先生でも分院展開を考えているのであれば、法人開業しておけばいい物件が見つかった時にすぐに出店が可能になります。
医療法人もごく一部の都道府県では開業時からの法人化が可能ですが、審査に時間がかかるので実質的にはほぼ不可能と言えます。
一般社団法人の設立に関しましては、「一般社団法人設立(医療機関)」のページをご覧ください。